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ベートーヴェン「第九」の予言

こんにちは。ヒーラー・美容整体師・占星術師・女のしあわせ研究家、珠艶です。

先日、仕事の合間にたまたまTVをつけたら
「一万人の第九演奏会」をやっていまして、思わず見入ってしまいました。

日本が誇る世界的指揮者、佐渡裕さんの指揮で
多くの人々がリモートでフェイスガードを付け、ベートーヴェンの第九を熱唱。

その瞬間私は、突如自分の原点に戻ったのです。
子供の頃、フルトヴェングラーやカラヤン、バーンスタインが指揮する第九を聞いて
「こんな人類を目指す仕事がしたい!」と魂が震えたことを想い出しました。

そして、今回は衝撃の気づき。
「これは、これからの風の時代、知性の時代を生きる人類へのメッセージだ…」
と気づいたのです。

ヒーリングと占星術、そして音楽…
私の中のあらゆる点と線が繋がり、どっと涙腺が崩壊してしまいました。

今までの人生において、第九を聞く機会は本当に山ほどあったし、
若い頃は私自身合唱団に所属しオーケストラと歌ったこともあります。

私にとっては特別な曲で、今の仕事に至る原点のような曲。
だから何度聞いても魂が震え、胸が熱くなり、涙が溢れてしまう。

だから何となくは聞けない。
始まったら全集中してしまう、気合が必要な曲でもあります。

ベルリンの壁の崩壊の時、ドイツで行われた第九の演奏会も、
ひたすら正座し、涙ながらに聞いたのでした。

「ちくしょー!ベートーヴェンはなんていい曲書くんだよ!」
いつも、いつもそう思って感動します。

しかし今回は、更に更に特別でした。

コロナ禍の中で、社会が何処に向かっているのかわからず
希望が持てない方、不安を抱えている方も多いと思います。

そんな方ほど、今年の年末は第九を聞いてみて欲しい。
そして、文豪・哲学者シラーが書いた第四楽章の歌詞をぜひ心でたどってみて欲しい。

人類はきっとこの境地に向かっている、だとしたら希望を持とう、頑張ろう、
そう思える方がいるのではないかと思います。

改めて、第九の第四楽章「歓喜の歌」の歌詞をたどってみると、
その内容は驚くほど「水瓶座的」です。

まず、人の喜び、神に愛される象徴的な事柄が
物質的な成功でなく、心を通わす友やパートナー、同志を得ることにあること。
これは「利他愛に目覚めたもの」という意味でしょう。

そして、神の御前に立つのが「智天使ケルビム」であること。
これから始まる「知性の時代」を象徴するかのようです。

そして諸人が抱き合い、喜び合う姿。
それは今、私たち人類が一番望んでいることに他なりません。

では、ベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」
第四楽章「歓喜の歌」の訳詞をご紹介したいと思います。

一部、宗教色の強いワードやわかりにくい表現は
一般的な表現にアレンジしました。

ここで言われている「創造主」や「神」は、
おそらくシラーとしてはキリスト教を意図としていると思いますが、
(フリーメイソンの影響とも言われるようです)

現代においては、
一人一人の心にある神様のイメージに置き換えてよいかと思います。
神様に抵抗のある人は、宇宙や大自然の意志と思ってもいいかもしれません。

いずれ宗教の垣根を越え、普遍の真理によって人類は融合する。
私はそう信じています。

因みに最初の2行の歌詞は、ベートーヴェン自身によるものだそうです。
この2行からは、音楽家でありながら「聴覚を失う」という苦しみを乗り越え
最後に「第九」という傑作を残した、ベートーヴェンの気づきと覚醒を感じることが出来ます。

■ 歓喜に寄せて

おお友よ、このような苦しみの歌ではない!
我々はもっと心地よく もっと喜びに満ちた歌を歌おうではないか!

歓喜よ、神々の麗しき御力よ 天上の楽園の乙女よ
我々は炎のように酔いしれ喜びの聖域に入る
神々の力は再び結ぶ、時流が引き裂いたものを
そしてすべての人々は兄弟姉妹となる

神々の柔らかな翼が留まる所で
友や同志を得ることが出来た者
心の通う伴侶を得た者は 歓声に声を合わせよ
地上にただ一人でも 心を分け合う相手がいる者も歓呼せよ
それができない者はこの輪から立ち去るがよい

あらゆる神の創造物は 創造主の乳房から喜びを飲み
すべての善人、そして悪人も神のいばらを踏み跡をたどる。

恵みと試練を受けた友を創造主は我々に与えた
喜びは弱き人々にも与えられ
智天使ケルビムが神の御前に立つ

太陽が喜ばしく天を駆け巡るように
兄弟たちよ我が道を進め!英雄のように歓喜を目指せ!

抱き合おう人々よ! この口づけを全世界に!
兄弟よ、この星空の上には父なる存在がおられるに違いない

人々よ、ひざまづいたか
世界よ、創造主を予感するか
星空の彼方に父なる存在を求めよ
星々の上に神は必ずおられるのだ

やはり、歌詞だけより曲があった方が臨場感がありますが、
歌詞だけでも今の人類、これからの人類への力強いメッセージを感じます。

第九の初演は1824年。
エレメントでいう「火の時代」の最終クールに作曲・発表されています。
火の時代はフランス革命などにも象徴されるように、
精神性が人々を牽引し、世の中が情熱的に動いた時代でもありました。

その後1843年から「土の時代」が始まったとされています。
産業革命により発展した物質社会によって人々は豊かさを手に入れました。
しかし形あるもの(特にお金)に支配されるあまり、
心あるものが失われた時代でもあると思います。

「歓喜の歌」の中の「時流が引き裂いたもの」とは、
精神性や心の繋がりなのかもしれません。
それを神々がもう一度繋ぎ直す、と予言しているように思います。

更に我々人類は、過去の時代の教訓によって学んでいます。
これから学べた人とそうでない人の差が開いて来ると思いますが
学べた人々は「大いなる知性」を得ているのです。

大いなる知性を得た人々によって
いつか「歓喜の歌」のような世界が実現されて行くのであれば
人類はこれからも存続して行けるのではないでしょうか。

私も改めて「頑張ろう!」と魂の底から思いました。
智天使ケルビムが舞い降りてくれたのかもしれません。

心から感謝です。

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珠艶の『 女のしあわせ研究室 』
ABOUT US
じゅえん
ヒーラー・占星術師・美容整体師、女のしあわせ研究家 珠艶(じゅえん)。 宮司の家系に生まれ、30代で整体師、40代でヒーラーとなる。 東日本大震災を期に、ヒーリングサロン「レボルシオン」を東京麻布十番から仙台に移転。羽黒山伏である夫と共に、クライアントを愛と光のある人生に導く。 長年に渡り「男女の愛」を研究、縁結びヒーリングを得意とし、全国から顧客が訪れる。 著書「女整体師が教える快感のスイッチ」他。