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ステイホームを癒す 私の現実逃避術

こんにちは。ヒーラー・美容整体師・占星術師・女のしあわせ研究家、珠艶です。
今、まさにコロナ自粛の正念場。
一日も早い終息を祈り、致し方ない仕事や、
日常必需品の買い出し以外は極力外出を控えたいですね。

でも、家でずっとコロナのニュースを見ていると、実に精神的に疲弊します(>_<)

そんな時は気分を切り替えるための現実逃避!

家の中でも気分転換できることを見つけたいですね。

因みに、私の現実逃避は世界一流の「バレエ」や「オペラ」の映像を観ること。
これは子供の頃からの趣味で、亡き父から受け継いだ精神的遺産です。

クラシック音楽が全般的に好きで
芸術に浸ることそのものが私にとってのセラピーです。

中でもバレエやオペラは総合芸術。鑑賞するには五感の集中が必要です。
だから、観ている間は現実を忘れてしまう。そして鑑賞後とても心が満たされます。

むしろ世の中にはスピリチュアルが現実逃避、という人の方が多いかもしれませんよね。

でも、私にとってスピリチュアルは仕事なので現実。大分普通と逆転しています 笑

では、この機会に何かバレエ作品を見てみたい、という方もいるかもしれませんので
(ヲタクの一方的な押し付けかもしれませんが 笑)
代表的な作品のお勧めブルーレイ・DVDをご紹介してみたいと思います。
ご紹介するディスクはすべてamazonなどで購入していただけます。
だいたい3,000円~5,000円程度ですのでご興味があったら検索してみて下さい。

また現在は自粛支援として、ロシアのボリショイ劇場でも
バレエやオペラの映像を無料配信しているようです。
ご興味ある方は劇場HPにアクセスしてみて下さい。

ボリショイ劇場オフィシャルサイト

https://www.bolshoi.ru/en/

ボリショイ劇場のバレエ動画はこちらから。
4月15日の最新では「海賊」の全幕をご覧いただけます!

https://www.youtube.com/channel/UCUimBc08CcsoCvP_WlYJl0Q

 

■ 白鳥の湖

バレエの代名詞とも言える、チャイコフスキー作曲「白鳥の湖」。
物語には普遍の真理が描かれていて、何度見ても飽きることがありません。

【あらすじ】

物語は、恋を知らないジークフリード王子の成人の祝賀会から始まります。
女王である母親から政略結婚を迫られ、悩める王子は一人狩りをしに湖に。
そこで、悪魔の魔法で白鳥に変えられ夜だけ人間に戻れる身となった

美しいオデット姫と出逢い初恋に落ちるのです。

オデットから「恋を知らない男性が私に永遠の愛を誓えば魔法が解ける」と聞かされた王子は、花嫁選びの舞踏会にオデットに来るよう懇願します。
ところが舞踏会にやって来たのは、悪魔とオデットそっくりに変身した悪魔の娘オディール。
オディールの魅力に騙された王子は、彼女にうっかり愛を誓ってしまうのです。
それを知ったオデットは絶望して湖に戻りますが…

【見どころ】

一番の見どころは、一人のプリマ・バレリーナが
繊細でたおやかな白鳥オデット姫と、高慢な悪魔の娘・黒鳥オディールという
全く異なる性質のヒロインを踊り分けることにあります。
特に白鳥の哀愁を秘めた優雅さ、しなやかさ、
黒鳥の悪魔的かつ華やかでダイナミックな動きに注目したいところ。
王子と踊るパ・ド・ドゥはそれぞれの違いを表現する最大の見せ場になります。
また白鳥の湖は、バレエ団や演出家の演出によって
ラストシーンが様々に分かれることも見どころと言えるでしょう。

【お勧め舞台映像】

ボリショイバレエ 「白鳥の湖」

ロシア最高峰のバレエ団、ボリショイバレエの最も新しい演出作品。
振付家グリゴローヴィチが社会主義時代に発表できなかったラストシーンを再現。
現在、世界最高のオデット・オディールと言われるスヴェトラーナ・ザハーロワと、
ナイーブで気品ある王子、デニス・ロジキンによる素晴らしい舞台です。
夢から現れたかのような神秘的なオデットに対し、魔王のような迫力で登場するオディール。
一人が演じていると思えないほど踊り分けが見事です。
そして王子の優雅な足さばきにうっとり。悪魔ロットバルトも高貴な悪の美しさ。
各ソリストも、コールドバレエ(群舞)も何もかもが美しいです。

ラストシーンは悲劇。魔法は解けずオデットは悪魔に連れ去られてしまいます。
残された王子は我が身の現実を知り、夢から覚めるように立ち尽くす。
夢見る青年が大人の男になる過程を描く、奥深い物語に仕上がっています。

グリゴローヴィチはソビエト時代からこの演出の構想を持っていたと言います。
しかし社会主義時代、人々の心の拠り所は教会ではなく劇場でした。
そのため「白鳥の湖」は当時、勝利を象徴した終わり方であることが求められ、
「誓い」を重んじる宗教的な解釈や、自由なドラマ性は認めらなかったのです。

「白鳥の湖」の原版は悲劇と言われていますが、
こんなに国家目的や演出家によってラストの解釈が分かれた作品はありません。
それだけ多くの人に影響を及ぼした物語と言えるのです。

ボリショイバレエ「白鳥の湖」のプロモ動画はこちら
https://youtu.be/NVG8-tCMKnc

https://youtu.be/-274b5NGXNM

マリインスキーバレエ「白鳥の湖」

古都サンクト・ぺテルスブルグのロシアで最も伝統的なバレエ団。
ロシアの秘宝・魂のダンサーと呼ばれたウリアーナ・ロパートキナがオデット&オディールを演じています。
ダンサー達の美しさと技術レベルは、ボリショイバレエ同様世界トップクラス。
オーケストラの指揮は、芸術監督で現代のカリスマと言われるヴァレリー・ゲルギエフ。
この舞台演出はラストシーンがハッピーエンドなことも魅力。
悪魔に一旦は騙されたものの、王子はオデットと愛を誓い力を合わせて悪魔を滅ぼします。

そして「白鳥の湖」ではありませんが、こちらも素晴らしいです。
孤高の白鳥と呼ばれた魂のダンサー、ロパートキナの「瀕死の白鳥」

https://youtu.be/82kWFGttaX8

 

■ 眠れる森の美女

チャイコフスキーが作曲した三大バレエの一つ、眠れる森の美女。
ディズニーアニメや映画にもありますが、バレエはまた格別です。

【あらすじ】

ある国の王様と王妃の間に美しい姫が誕生し、オーロラ姫と名付けられます。
誕生を祝って妖精たちが祝福に訪れますが、悪の精カラボスだけは招待されません。
怒ったカラボスは城に乗り込み、「姫が16歳になったら毒針に刺されて死ぬ」と
魔法をかけてしまいます。そこに毅然と立ち向かうのは、善の妖精・リラの精。
リラの精は「姫は毒針に刺されるが死ぬのではなく100年眠る。
100年後、美しく勇敢な王子のキスによって目覚める」と魔法をかけ直します。
美しく成長したオーロラ姫は、16歳の誕生日に各国の王子から求愛されますが
予告通り現れたカラボスの毒針に刺され倒れてしまいます。
そこにリラの精が現れ「姫は眠っているだけ」と伝え、城の一同も共に長い眠りに導くのです。
そして100年後、チャーミング王子(演出によってはデジレ王子)が登場。
貴族たちとの悦楽の日々を送っていた王子は、人を愛したことがない寂しさに涙を流します。
そこにリラの精が現れ涙のわけを聞き、オーロラ姫の幻を見せるのです。
姫の美しさに魅せられた王子は姫を救うことを決意。リラの精に導かれ眠れる城へと向かいます。
寝室にたどり着いた王子はオーロラに愛のキス。
すると悪の精・カラボスが滅び、姫は王や王妃と共に100年の眠りから覚めるのです。
最終幕はオーロラ姫と王子の結婚式。おとぎ話のキャラクターたちがお祝いの踊りを披露。
最後は全員でリラの精に感謝をささげ、幸せの絶頂で幕が降ります。

【見どころ】

16歳を迎えた初々しいオーロラ姫が王子たちと踊るローズアダージオは、
高度なバランス技術を要する最初の見せ場。
チャーミング王子の前に幻として現れる神秘的なオーロラも踊り分けの見せ場です。
最後に王子と踊る結婚式のパ・ド・ドゥは、成長した姫の気品を最大限に表現。
そして、リラの精とカラボスの善と悪の魔法対決も重要な見どころです。

【お勧め舞台映像】

英国ロイヤルバレエ 「眠れる森の美女」

世界三大バレエ団の一つ、
英国ロイヤルバレエの華やかで演劇的な「眠れる森の美女」。
キュートで可憐なアリーナ・コジョカルのオーロラ姫、
ハッピーオーラ溢れるマリアネラ・ヌニェスのリラの精、
甘いマスクのフェデリコ・ボネッリの王子、見事な演技力のカラボスなど
最高の配役と確かな技術が光る舞台です。
王様・王妃に至るまでため息が出るほど美しく、どっぷりおとぎ話の世界に浸れます。
英国ロイヤルバレエではその後も別のキャストでこの作品の映像を出していますが
個人的にはこちらが一番のお勧めです。

英国ロイヤルバレエ「眠れる森の美女」プロモ動画

https://youtu.be/7ZL30OulLcA

 

■ ラ・バヤデール

ラ・バヤデールとは舞を行う巫女のこと。
インドを舞台に、巫女のニキヤと戦士ソロルの悲恋をドラマティックに描いた
ミンクス作曲のグランドバレエ。

【あらすじ】

戦士ソロルは寺院の美しい巫女ニキヤと密かに愛し合っていますが、
寺院の大僧正もニキヤに片思いをしています。
寅退治の後、ニキヤと密会したソロルは聖火の前で永遠の愛を誓います。
その様子を見てしまった大僧正は嫉妬に狂い、ソロルを亡き者にしようと考えます。
その頃ラジャの宮殿では、ラジャの娘・ガムザッティとソロルの結婚話が一方的に進められることに。
動揺するソロル。しかしガムザッティの美しさに気持ちが揺らいでしまいます。
そこに大僧正が現れ、ソロルはすでにニキヤに愛を誓っていることを告げ口。
ラジャは怒り、ガムザッティは嫉妬のあまりニキヤを呼び出し、あわや女同士の対決に。
大僧正の企てははずれ、結果ニキヤの方に殺意が向けられてしまうのです。
ソロルとガムザッティの婚約式が行われ、そこに悲しみにくれたニキヤがやって来ます。
絶望の中踊るニキヤに、ソロルからと偽り花かごがプレゼントされますが、
ニキヤはラジャ親子が仕組んだ毒蛇に噛まれ死んでしまいます。
ニキヤを失ったソロルは後悔にさいなまれ、アヘンで苦しみを癒そうとします。
するとニキヤの白い幻影が現れ、二人は愛し合った日々のように踊るのです(影の王国)。

【見どころ】

物語は寺院やラジャの宮殿など終始エスニックな雰囲気で展開します。
寺院のシーンでの苦行層の修行、金の仏像が踊るゴールデン・アイドルなど
他のバレエでは見られないシーンも多い。
バレエ団によって異なる美しい衣裳や舞台美術も見どころです。
ニキヤの柔軟性を駆使したしなやかな踊り、ガムザッティの快活な踊りの対比は見どころ。
ドラマ性が高く、踊りの技術はもちろんですが高度な演技力が求められる舞台。
「影の王国」ではコールドバレエが、幻影が重なって見える現象を幻想的に表現。
見事に揃った群舞と、幻のニキヤが観る者を夢の世界へといざないます。

【お勧め舞台映像】

ボリショイバレエ 「ラ・バヤデール」

ラ・バヤデールの決定版ともいえる舞台映像。
ニキヤが当たり役の現代最高のバレリーナ、スヴェトラーナ・ザハーロワと、
力強い踊りが魅力のマリア・アレクサンドロワのガムザッティの対決は見ごたえ充分。
ソロルは甘いマスクと跳躍力のラントラートフ。まさに美男美女の競演です。
物語全般に多くの踊りがちりばめられていて、一つ一つがすべて美しい。
「影の王国」はまさに圧巻。ダンサーの層が厚いボリショイバレエの実力を堪能できます。
また、ボリショイ劇場ならではの広い舞台を生かした豪華な美術にも目を見張ります。

ボリショイバレエ「ラ・バヤデール」プロモ動画
https://youtu.be/f0DdgmUWCTo

 

 

英国ロイヤルバレエ 「ラ・バヤデール」(マカロワ版)

かつてニキヤが当たり役だったナタリヤ・マカロワが演出・振付を施し
物語を更に演劇的にわかりやすくした舞台。
前半の踊りを減らしてストーリーをスピーディに展開させ、
原版は「影の王国」で終わりますが、更にその後の展開が追加されています。
寺院でソロルとガムザッティの結婚式が行われることとなり、
ソロルは苦悩しながらもラジャの権力を振り切ることが出来ません。
そこにニキヤの亡霊が現れ、自分に愛を誓ったことを警告。
それでも無理やり式が行われると、神の怒りである雷が寺院に落ち全員が亡くなり、
ソロルとニキヤは天国で結ばれるのです。
この舞台は現在のロイヤルバレエを代表するトップスターの競演。
ニキヤにマリアネラ・ヌニェス、カムザッティにナタリヤ・オシポワ、
ソロルにワディム・ムンダギロフ。日本人プリンシバルの高田茜さんもソリストとして活躍。
大僧正など脇役に至るまで最高のキャストです。
ハイスペックな技術と豊かな演技性で、最後まで夢から覚めずに観られる舞台。
バレエ初心者の方もきっと楽しめる一枚でしょう。

英国ロイヤルバレエ「ラ・バヤデール」
寺院で密かに愛し合うニキヤ(ヌニェス)とソロル(ムンタギロフ)の踊り

https://youtu.be/jlUmbnWaTs4

ガムザッティ(オシポワ)とニキヤ(ヌニェス)がソロルを巡って対決

https://youtu.be/ED5ispq2zHo

 

書いていたらなんだか結構な文章量になって来ました…
お読みいただいた方、ありがとうございます。
まだまだお勧めの作品があるので、次回に続編を書きます。

特にバレエを初めてご覧になる方には、ぜひ最高の舞台から見ていただきたいのです。
そうでないと良さがわからずもったいないことになるから。

私も好きなことなので書いていて楽しいし
ご興味がある方のご参考になればいいな。

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珠艶の『 女のしあわせ研究室 』
ABOUT US
じゅえん
ヒーラー・占星術師・美容整体師、女のしあわせ研究家 珠艶(じゅえん)。 宮司の家系に生まれ、30代で整体師、40代でヒーラーとなる。 東日本大震災を期に、ヒーリングサロン「レボルシオン」を東京麻布十番から仙台に移転。羽黒山伏である夫と共に、クライアントを愛と光のある人生に導く。 長年に渡り「男女の愛」を研究、縁結びヒーリングを得意とし、全国から顧客が訪れる。 著書「女整体師が教える快感のスイッチ」他。